畳替え施工方法
畳表替え
畳床はそのまま使用して新しい畳表に張り替えます。もちろん縁も新品にします。黄色く日焼けした畳表を張り替えることにより、部屋全体が明るくなります。また、い草の香りは人間をリラックスさせストレスを解消し精神を安定させる森林浴効果・鎮静作用があります。畳のメンテナンスの際は表替えがお奨めです。
表替料金はい草のグレードによりますので畳価格表を参照ください。表替価格+縁価格となります。
新しい畳より3年から5年程度が表替えの目安です。上質の場合6年を過ぎて10年程度使われる方が多いですが、単価の安い畳表を2年毎に張替えされる方も結構おられます。い草の香りが好きな方はこちらがお奨めです。
畳表にもピンからキリまであり、どのグレードが良いのか迷われると思います。 一般的には高級な畳表ほど丈の長いい草を使っています。畳表のひげ(切り捨ててしまう部分。耳毛)が長くてきれいに揃った物ほど丈の長いい草を使っている証拠になります。畳屋さんで裁断前の畳表を見せてもらいましょう。日本農林規格の畳表は等級によりサイズが決まっていますのでこの限りではありませんが、質感は素人の方でも実際に触って見れば必ずわかります。お確めください。
い草の一番質の良い真ん中部分を多く使う為には、出来るだけ長いい草を用いることが必要になります。また、茎の変色や傷などが無く太さや色がそろっていることが上質い草の条件になります。値段は高くなりますが、い草の本数が多い物の方が耐久性に優れています。将来、裏返しもお考えでしたら出来るだけ上質の畳表を選びましょう。
1.お見積り
お電話、メールでお申し込み下さい。お打ち合わせの上、現状確認にお伺いします。畳表、畳縁、ご希望のオプション、内装工事等があればお申し付け下さい。お見積もり金額、工事日程を提示します。
2.畳引き上げ
畳の位置を確認し、隙間があればチェックします。新調の畳はキッチリと入っていますが、年数とともに材木と同じで少しやせて隙間ができてきますので加工時に調整します。最終お見積もり金額、工事内容、納品予定の確認をし引き上げます。
3.張替作業
古い畳表を剥がし、寸法調整をし、新しい畳表に張替える作業です。 畳は1枚、1枚すべて寸法が違いますので採寸します。新しい畳表を準備し、張り替えます。この時に隙間部分の調整もします。畳縁を逢着、畳表の裁断、畳縁を折り返し仕上げ逢着します。
4.敷きこみ
納品敷込み作業です。畳は出入口やよく使う場所では年数と共に厚みも変わってきますので高さ調整をします。畳クリーナーで染土落としをしていますので乾拭きの必要はありません。そのままお使い頂けます。
裏返し
裏返しは既存のい草部分のゴザを裏に返し、再使用する事です。新しい畳を敷いてから2~3年たつと日に焼けて黄色く変色したり、 傷が出来たりしてきます。畳表は裏面も再度使う事ができます。早めの裏返しでより美しく仕上がります。 新しい畳表より2~3年使用後が目安です。 遅くても5年以内に裏返しをしましょう。6年をすぎ10年以上経っていれば裏面も退色し黄色くなっていますので表替(張替え)がおすすめです。裏返し料金は4,730円/畳(税込)です。裏返し料金+畳縁価格となります。
新畳工事
畳に弾力性が無くなったり、凹凸や大きな隙間が出来るようになったら、畳床も含めて新品に替える必要があります。畳は畳床(芯材)と畳表(い草)と縁(二方に付いている布)から出来ています。 それぞれの部材だけの交換もできますが10年から20年程度でそっくり交換するのがお奨めです。グレードが高い畳ほど綺麗に日焼けし、概ね耐久性も増します。
新畳料金は表替価格+畳床価格+畳縁価格となります。入れ替えの場合は古畳処分費用が必要です。2200円/畳(税込)
1.寸取
畳はその部屋に合わせて作るオーダーメイド商品なので1枚1枚寸法が微妙に違います。部屋の寸法を1厘(約0.3mm)単位で計ります。
2.畳表の準備
ご希望に添う材質の畳表を準備し自動畳表裁断機で荒落としをします。20種以上常時在庫しています。
3.畳床の準備
ご希望に添う材質の畳床を準備します。ハウスメーカー、建設会社など各社仕様により20種以上常時在庫し、クッション材入りなどの別注品も対応します。
4.床長裁断
畳床の床長寸法に合わせて両框自動裁断機で裁断します。両方一度に裁断しますので正確に寸法が出ます。
5.表張縫着
畳床に畳表を張りながら両頭式表張框縫機で両端を縫着します。エアー圧により張り加減を調整します。
6.染土落としクリーニング
畳表は製織り過程で染土を付けています。全自動染土落し機でブラッシングする事で本来のイ草の色、艶が出ます。納品後の空拭きの手間を省きます。
7.床幅裁断、畳縁付け
全自動両平刺機で畳巾の寸法に合わせて裁断しながら両側同時に畳縁を縫い付けます。コンピューター制御で切断、縫着しますので正確な寸法に仕上ります。
8.返し縫
畳縁を手作業で折り返し、両頭式返し縫機で縫着します。
9.検品
汚れ、ほつれ、キズ等が無いかを確認後納品。