カビのQ&A

畳などはそのまま利用してダニやカビを少なくする事は出来ますか?
家を触らずそのままで、ダニやカビの発生を少なくさせる事はある程度できます。エアコン、除湿機、掃除機などを上手に使う事で可能ですが、ダニ、カビともにゼロにするのは不可能です。冬は全室15度以上になるようにエアコンを使って暖房する。湿度は45%~50%に保つ。夏は、湿度を55から60%に保つとダニもカビもある程度抑えられます。 除湿機の中には除菌イオンにより、部屋に浮遊しているカビ菌を取り囲み不活化し、また、フィルターによって花粉やダニの粉塵、アレルゲンも取り除く機能を備えた物もあります。当店の上敷き倉庫で使用しています。
表替をしたらカビが生えてしまったのですが。対策を教えて下さい。
もし戸外に出すことが可能でしたら十分に日光を当てて干してから、ブラシで丁寧にカビを落とします。その後消毒用アルコール(エタノール)をタオルに染み込ませて拭き取り乾燥させてください。室内で処理する時は、入口ドアは必ず閉めて外に通じる窓は全開にして下さい。カビ菌が他の部屋に入り込まないようにするためです。はじめに中性洗剤を薄めた液でタオルを湿らせて拭き取り、その後に消毒用アルコールをタオルに染み込ませて拭き取り乾燥させてください。先に乾いた雑巾で拭き取ったり、掃除機をかけたりしないで下さい。カビの胞子は風が当たると風に乗って家の中に散ってしまい逆効果になることがあります。最近の掃除機の紙製捕集袋はカビの胞子も通さないくらい細かいのですが、排気の風に胞子が乗っかってしまうのです。掃除機を使う時は十分に換気をしてください。
カビって人の役に立ってるの?
カビなどの微生物の一番大きな役割は、有機物を無機物に戻すという事です。湿気の多い床下のコンパネがベコベコになるのは単に水分を含んだだけではなく、カビなどの微生物が活発に働いたからなのです。植物が太陽のエネルギーを利用して無機物から有機物を作ります。その植物を動物が食べ、動物が死ぬと今度はカビなどの微生物が動物や植物などの有機物を分解して、無機物として土や空気に戻す。この循環サイクルを担っているのがカビなどの微生物なのです。カビの持っている有機物を分解する性質をうまく利用したものを「発酵」と呼び、味噌やしょう油、鰹節などを作るのに役立てています。
カビってどんな悪さをするの。
人に害をもたらすものとして、➀真菌感染症➁アレルギー症➂真菌中毒症➃食中毒➄工業生産物の劣化などです。真菌感染症は体の表面で繁殖する水虫やカンジダ症など、また、体内に入り込んだカビは脳や肺など体中のどこでも繁殖してしまいます。アレルギー症(過敏症)は、色々な物質によって気管支などで、過剰な抗体反応が起こってしまい、アレルギーの諸症状になってしまうことです。その原因物質(アレルゲン)としてカビ、ハウスダスト、ダニの糞や死骸などがあります。カビを吸い込んだり接触する事で起こるのがアレルギー、カビの生える対象が人になれば感染症、食品に毒を作る種類のカビが生え、それを食べれば食中毒です。
カビの多い季節はいつ?
カビの種類は6~10万種類といわれています。それぞれの性質が異なり、水分が少なくても、また、温度が低くても繁殖するカビがあります。多くのカビは春になると生長のスピードが早くなり、空気中にも増えてきます。梅雨の季節になると水分が満たされすべての条件が整います。梅雨時から夏にかけては、カビの季節といえます。秋はカビの活動が低下していく季節なのですが、その年により秋の長雨が続くと注意が必要です。冬は本来、活動が鈍くなる季節なのですが、家の中は快適な温度を保ったままの部屋が多く、カビにとっても繁殖できる環境なのです。湿度が不足するように思われがちですが、建物に発生する結露が原因で建材に水分が吸収されカビの発生につながります。
畳替えの時、カビ退治に適した時期はいつ?
カビの胞子は堅い殻に包まれていて、乾燥に対して抵抗力がありますが、菌糸は抵抗力がありません。カビは、発芽して菌糸の状態でまだ胞子を形成していない時が最も弱い時期です。菌糸上に新しい胞子の形成が始まると一度にカビの数が増え、新しくできた胞子は別の箇所に飛びます。カビが生長をはじめる5月は、胞子が目を出し、菌糸だけの弱い時期ですのでカビ退治に適した時期なのです。5月の晴れた日は湿度も低く梅雨に備えての「大掃除」をお勧めします。4月29日と9月24日は「たたみの日」です。この時期が畳の替え時です。
留守がちで家を閉め切っています。カビ対策は何かありますか?
人が生活する上で、炊事、洗濯、入浴などで水を使用します。人間からも水蒸気は出ていて、1時間に100gくらい、四人いれば400gの水蒸気を出しています。カビ対策には水分をコントロールすることが1番なのです。湿度を60%前後にすれば人は快適ですし、カビは繁殖しづらくなります。湿気が内部に入ったまま閉め切ってしまうとなかなか抜けないので、留守がちの方は、出かける前に換気をしてください。また、住居内部の扉は開け放して少しでも通気性を良くすること。就寝前も扉を開けることで家全体が一つの空間になるようにすると冬場の結露対策にもなります。家を留守にするときは、除湿機をかけて出ると良いでしょう。
ビニールクロス表面のカビ対策を教えて下さい。(水拭き出来るところ)
➀漂白剤、洗剤、逆性石鹸などを薄めた液を使って雑巾で拭き取る。 ➁消毒用アルコールを染み込ませた布で殺菌しながら拭く。 ゴム手袋を使い、素手では作業しない。クロスの裏面のカビは別の対策が必要です。カビの生えたクロスは張替をおすすめします。防カビ剤入りの糊を使用します。
畳、押入れのカビ対策を教えて下さい。(水が使えないところ)
天井や畳、押入れなどにカビが生えた時は、胞子を散らさない様にして下さい。先に乾いた布で拭き取ったり、掃除機をかけたりしない事です。 ➀中性洗剤を薄めた液でぞうきんを湿らせて拭く。(消毒用アルコールをスプレーしても良い) ➁布に消毒用アルコールを染み込ませて、殺菌しながら拭き取る。 ➂よく乾かしてから掃除機をかけ、再度消毒用アルコールを塗布する。(消毒用アルコールをスプレーしても良い) 畳のカビ予防として、1年に2度くらい戸外に出して乾燥させたり、殺菌乾燥によって熱処理をする。押入れのカビ予防として、床にはスノコを入れ、壁や天井から5~10センチ離して物を入れる。戸は少し開け空気を流通させ、滞留を防ぎ、温度差もなくす。湿っぽいものがあれば、こまめに天日干しをする。